最近話題のLCC(格安航空会社)。
LCCを使う上でのメリットは、言うまでもなくその安さですが、反面、デメリットとしてあげられることが多いのは飛行機の遅延や欠航の多さ…ですよね。
- LCCのメリット:航空券が安いこと
- LCCのデメリット:遅延・欠航が多い、席が狭いなど
たぶんみなさんもニュース映像等で、成田空港のベンチで寝泊まりするLCC利用者の姿を見たことがある…という方は多いのではないでしょうか?
LCCの遅延率や欠航率について:
では実際、LCCの遅延率や欠航率はどのくらいあるのか。
ちょうど国土交通省が発表した統計データにそのあたりの情報が掲載されていたので、参考までに引用させてもらおうと思います(こちら)。
LCCの遅延率はやはり高い:
まずはLCC格安航空会社の遅延率から。
2015年夏のシーズンの統計データなので沖縄への渡航が主なJTA(日本トランスオーシャン航空)の遅延率も高いですが、それを除くとやはりLCCのの遅延率が高いことがわかります*1。
- APJ(ピーチ航空):約21%
- JJP(ジェットスタージャパン):約19%
- VNL(バニラエア):約17%
それに対してレガシーキャリアとも呼ばれるJAL(日本航空)やANA(全日空)の遅延率はさすが。
LCCと比べると1/3くらいしか遅延していない状況なので、仕事などで時刻表通りに移動したい…という方は、やはり高くても日本航空や全日空の飛行機を使うのが無難です。
AIRDOやSFJは遅延率が低い:
ちなみに欠航率の数字を比べる上で面白いな…と思うのは、LCCとして扱われることも多いエアドゥやスターフライヤーなどがJAL&ANA並に低い遅延率を誇っている点。
つまり飛行機の遅延なんてまっぴらだけれども、高い航空券を買うのもなぁ…と思う方は、このあたりの「中間」を狙ってみると良いかもしれません。
個人的な意見でも確かに遅延している印象は無いので、安く定時どおりに移動したいならこちらの選択肢もアリですね。
LCCの欠航率はそれほど高くない:
次に飛行機そのものが飛ばなくなってしまった「欠航率」についてはどうなのか…というと、こちらはみなさんのイメージよりもまったく高くありません。
特に機材繰り、機材故障、その他の理由で欠航した確率については、なんとJALやANAと同レベル。LCC=遅延しやすいは正しくても、LCC=欠航しやすい…は間違っていることがわかります。
- 正解:LCCは遅延しやすい
- 間違い:LCCは欠航しやすい
むしろこの統計期間でいえばピーチ航空よりも、JAL(日本航空)のほうが機材トラブルによる欠航率が高いくらいなので、「LCCを利用したら飛行機がいきなり欠航になってしまうかも…」と過剰に怯える必要性はありません。
空港ラウンジで時間調整をしよう:
「私の場合は別に仕事じゃないから、飛行機が1時間遅れようが別に問題ない」という方は、空港内でゆったりと過ごすことが出来る空港ラウンジを利用するのがおすすめ(空港ラウンジ利用方法については下記記事を参照)。
実際、私も空港で飛行機が飛ばずにヤキモキした経験はありますが、その際もこういった空港ラウンジがあったおかげでイライラせずに時間を有効活用できました。みなさんも是非、待ち時間を有意義に過ごせるラウンジ活用術を身につけてもらえればな…と思います。
海外のLCCだともっと欠航率も高いかも:
尚、今回紹介した統計データはあくまで日本を拠点に活動しているLCCの話。海外のLCCの中には日本の常識で考えられないくらいにサービスが悪く、遅延が当たり前のところもあるので欠航率も高い可能性が考えられます。
まぁ特に海外LCCとはそんなものだと思ってチケットを手配しておくと、不満の感じ方も違ってくるはず。遅延や欠航に対して心を広く持てる方のみ、LCCを活用してもらえればと思います(LCCの航空券を含め、安く航空券を取る方法については下記記事を参照)。
渡航便遅延保険に加入するのも手:
あと、個人的にLCCを利用する方におすすめしたいのが、航空機遅延保険が付いたクレジットカードを持つこと。航空機遅延保険とはカンタンにいえば、飛行機が遅れた時の損害を補償してくれる保険なので、LCCを普段から利用している方にとっては相性の良い保険なんです(もちろんLCCの遅延も補償対象)。
詳しくは下記記事にてまとめてありますので、LCC利用で待たされることが多いという方は参考にしてみてくださいね。仮にこういう保険に加入しておけばまだ、格安航空会社の遅延&欠航に対して寛容になれるはずですよ。
以上、LCC(格安航空会社)のデメリットと言われる、飛行機の遅延や欠航についての統計データを紹介。ピーチ航空やバニラエアの欠航率は?…という話題でした。
参考リンク:
海外にこれからはじめて行く予定だ…という方は、下記記事を参考にどうぞ。海外におけるクレジットカード事情を解説しています。
*1:個人的には関西国際空港を拠点にしているピーチ・アビエーションは遅延率がまだ低いと思っていましたが、国土交通省の統計データとしてはバニラエアやジェットスター・ジャパンよりも高いのですね。反面、深夜でも離発着できる関空の強みがあるようで、欠航率が低いのはさすがだなと思います。