2016年6月14日に公表されたJTBによる個人情報流出事件では氏名や住所などの個人情報だけでなく、パスポート番号や有効期限といったパスポート情報までもが漏洩(引用元)。
JTBは14日、インターネット販売を手掛けるグループ会社のi.JTB(アイドットジェイティービー)のサーバーに外部からの不正アクセスがあり、顧客の個人情報が一部流出した可能性があると発表した。
同社では現時点では流出の事実を確認していないが、最大で793万人分の個人情報が含まれている可能性があるという。
流出した可能性のある情報には旅行商品をオンライン予約した客の氏名、住所や電話番号、パスポート番号などが含まれる。
しかもこれだけの規模でパスポート情報が漏洩したことは過去になかったため、いざ自分のパスポート番号が流出したとしても、どう対処していいのかわからない方のほうが多いのではないでしょうか?
そこで今回は正確な答えを求めるべく、パスポートの発行や管理を行っている旅券課に『パスポート情報が漏洩した時にはどうしたらいいのか?』を聞いてみました。
情報漏えいが心配でしょうがない方は是非、参考にどうぞ。
パスポート情報漏洩時の対応について:
旅券課に電話で聞いてみた:
まず、結論から先にいうと、パスポート番号や有効期限が第三者に知られてしまったとしても、手元にパスポートそのものがあれば特に問題はないとのこと。
旅券課としてはパスポートの再発行をすすめることは無いそうなので、どうしても再発行をしたいのであればJTB等、情報流出を起こしてしまった企業と相談をして再発行費用等を負担してもらうしかないようです。
- 危ない:パスポートの紛失
- 大丈夫:パスポート情報の漏洩
情報漏えい時にできる対処はそれだけとなります。
そもそも海外ではパスポートを見せまくる:
ついでにいうと海外旅行に行ったことがある方であればわかりますが、パスポートはガイドさんに預けたり、ホテルのチェックイン、お酒の購入、カジノへの入場などなど、第三者にパスポート情報を見せる機会はかなり多いもの。
- 海外旅行ツアー:
団体旅行の場合にはパスポートを旅行代理店に預けたり、それ以外の小規模ツアーでもホテル宿泊時にパスポートをツアコンダクターに預けることが多い
- 海外での買い物:
クレジットカード利用時にパスポート提示を求められるので、店員に見せる頻度は多い(本人確認のためにパスポートを提示させられる)
- 海外での宿泊:
チェックイン手続きの際にパスポート提示を求められるのでホテルマンに見せる(ホテルによってはコピーを取る場合も)
こういった時にパスポート番号や有効期限が第三者に漏洩する可能性は高いわけですが、それでなにか不正をされることはまずありませんよね。
そう考えると今回のようなパスポート情報漏洩事件が起きてしまったとしても、不正利用される可能性は低そうな感じ。
つまり、過度に心配することはないのです。
流出しても100%安全ではない:
ではパスポート情報が流出しても100%安全かといえばそんなこともありません。
日本国内ではビデオ店の会員になるとか、クレジットカードを作るとか、そういったもので本人確認証としてパスポートが使えるためです。
まぁ各種登録には原本そのものを持参、もしくはコピーを用意しないといけないため、高度にパスポートを偽装できる犯罪者集団でもない限りそういった心配は低め。
しかしそれでもその可能性が少しでもある限りは、「パスポート情報が漏洩しても100%安全」とは言い切れない感じです。
この点のみ、一応、注意してもらえればと思います。
交渉すれば再発行費用は負担してもらえるかも:
尚、『不正されるうんぬんではなく、漏洩なんて気持ちが悪いな…』と思った方は問題を起こした企業と相談をし、パスポートの再発行費用負担をお願いしてみる…なんていうのもアリ。
ある程度、規模が大きな企業であれば再発行費用の負担に応じてくれると思うので、どうしても気になる方は交渉してみてくださいね。
以上、パスポート情報が漏洩した場合の対処法を、旅券課に聞いてみた!パスポート番号や有効期限等の個人情報が流出したらどうべきなのか…という話題でした。
参考リンク:
パスポート番号よりもクレジットカード番号が漏れてしまうほうが危険です。
万が一、クレジットカード番号や有効期限などのカード情報等が漏洩してしまった場合の対処法については下記記事を参考にしてください。