あまり知られていませんが、空港で預けたスーツケースやゴルフバッグなどの手荷物は到着後、どれも平等な順番で出てくるわけではありません。
実際にはJALやANAといった航空会社の上級会員(お得意様のこと)や、ビジネスクラスやファーストクラスといった料金の高いシートを利用している人の荷物から、優先して先に出てきます。
- 間違い:空港で預けた荷物が出て来る順番は平等
- 正解:空港で預けた荷物は、お得意様の荷物から先に出てくるようになっている
プライオリティタグが付けられた荷物から出てくる:
ではどのように常連客の荷物から先に出てくるようにしているのか…というとこの仕組みは非常にシンプル。
出発空港で荷物を預ける際に、下記のようなプライオリティタグというものをスーツケース等につけて貰うことで、「常連客の荷物かどうか」を判別しているんです。
プライオリティタグ付きの荷物は別にされる:
とはいえ、他の乗客の荷物と一緒に荷詰めされてしまっては、どこにプライオリティタグが付いた荷物があるかはわかりませんよね。
そのため、JALやANAなどの航空会社ではこのタグが付いた荷物を普通の荷物とは別のコンテナに格納。そして飛行機が目的地の空港に付いた直後に、プライオリティタグが付いた荷物のコンテナから先に運ぶことで優先的に荷物を先に出しているのです。
- プライオリティタグなし:一般貨物として扱われる
- プライオリティタグあり:他の荷物とは別のコンテナに格納
結果、到着空港ではプライオリティタグが付いた荷物から先に出てくるというわけ。
まぁなんとなくズルいなぁという気はしますが、飛行機を頻繁に使う乗客は忙しいビジネスパーソンである可能性が高いので、こういった「優先的に荷物が受け取れるサービス」への需要が高いのですね。
小型飛行機の場合にはすぐに出てくる:
ちなみに100人程度の小型飛行機の場合にはプライオリティタグを付けられた荷物はだいたい3~4個しかない印象なので、各航空会社の上級会員は空港到着後すぐ、荷物を受け取ることが可能。
しかし、大型のジャンボジェットともなると、プライオリティタグ付きの荷物だけで数十個~100個程度あるので、なんだかんだで荷物が出てくるのが遅い印象です。
- 小型飛行機に搭乗:プライオリティタグ付きの荷物はすぐ出てくる
- 大型飛行機に搭乗:プライオリティタグ付きでもなかなか出てこない
それでもまぁ、その他の一般乗客よりは早いので助かるんですけどね。
以上、空港で預けたスーツケースなどの荷物は、到着後、プライオリティタグが付けらた荷物から優先して出てくる仕組みになっている…という話題でした。『私もプライオリティタグを使ってみたい!』という方は是非、飛行機を普段から活用するなどして、航空会社の上級会員を目指してもらえればなと思います。
参考リンク:
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